弊社ではこれまで、大学等で図書館業務のコンピュータ化に伴い「FUSION」「MILAGRO」を通じて国立情報学研究所が推進するオンライン共同分担目録システム(NACSIS-CAT)、図書館間相互貸借システム(NACSIS-ILL)、オンライン情報検索サービス(NACSIS-IR)のご利用をサポートしてきました。
この間、図書館業務を司る皆様方から「MBAによる図書館システムを」との多くのご要望をお寄せいただきました
特に国立情報学研究所とのアップロード／ダウウンロードデータと図書館システムとのリンケージの方法は、全国各地の図書館に共通する課題と言えます。
また、雑誌(逐次刊行物)の管理についてもその特性から、あるいは既存のパッケージソフトへのご不満から多くのご要望をいただいております。
弊社ではこうした皆様のご要望にお応えすべく「FUSION」や「MILAGRO」の持つ機能を最大限に取り入れた図書館総合管理システム「INGENIO」を新たに開発しました。事実上の標準となる書誌ユーティリティでありますNACSIS-CATとの親和性を最も高めた図書館トータルシステムです。

INGENIOは11のサブシステムで構成されています。

• 1.　蔵書検索サブシステム：NACSIS-CATの検索項目に準拠

• 2.　閲覧サブシステム：利用者自身による操作

• 3.　図書サブシステム：NACSISデータを流用しての発注処理

• 4.　雑誌サブシステム：カーデックス方式の雑誌専用処理

• 5.　相互貸借サブシステム：NACSIS-ILLとの連携

• 6.　目録作成サブシステム：NACSIS-CATとの連携

• 7.　予算サブシステム

• 8.　統計サブシステム

• 9.　出納サブシステム

• 10.　システム管理サブシステム

• 11.　外部MARC取込サブシステム

■　基幹部分はパッケージ化し、予算、統計、出納等のサブシステムは各図書館のニーズに合わせカスタマイズ可能です。

■　核となるオペレーティングシステムにはWindowsを採用しています。

■　貸出用端末は利用者が直接利用して貸出・返却/検索/照会情報を得ることができます。

■　ハードウェアの制限はありません：パソコンからワークステーションまで自由な機器構成で蔵書の管理、貸出・返却等が行えるよう設計されたクライアント・サーバー方式の図書館システムです。

■　バーコードリーダー、ICカードリーダー、Private Cardライター、タッチディスプレイ等の周辺機器が接続可能です。

■　NACSIS-CAT接続ソフト(MILAGRO)と連携したマルチウィンドウ操作が可能です。

■　インターネット／イントラネット環境の構築が容易に実現できます。(WWW経由でのOPAC、インターネット検索システム等)

■　DBMSには定評のあるOracleを採用、高速検索と柔軟なデータ分析、加工の環境を実現します。書誌データの作成(NDC、LC分類付与、件名・キーワード定義、NACSIS目録データ作成)および既存データのコンバートも承ります。