図書館用語集
この用語集は図書館についての、とりわけNACSIS-CATと関連する用語を集めたものです。
図書館関係者の方々および関心のある方への参考になりましたら幸いです。
DDC | Dewey Decimal Classificationの略称。「デューイ十進分類法」と訳される。DCと略されることもあり、DC20とはデューイ十進分類法第20版のこと。 |
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ISBN | International Standard Book Numberのこと。「国際標準図書番号」と訳される。1つの図書に付与された一意の番号表記のことで、出版国、出版社コード、書籍の管理番号、チェックディジットをハイフンで結び合計10ケタの番号で表現される。 |
ISSN | International Standard Serial Numberのこと。「国際標準逐次刊行物番号」と訳される。1つの雑誌に付与された一意の番号表記のことで、7ケタの数字と1ケタのチェック数字の計8ケタの番号で表現される。 |
LCCN | Library of Congress Card Numberのこと。「LCカード番号」と訳される。下2ケタの西暦年と割当番号によって構成される。 |
MARC | Machine Readable Catalogの略称。コンピュータ上で読み取り可能な形式に保存されたデータファイルのこと。MARCフォーマットの原型は米国の議会図書館が開発したLC-MARCである。 |
NACSIS-CAT | NACSIS-CATとは国立情報学研究所の提供する目録・所在情報サービスの略称で、国内の大学図書館を中心とする図書、学術雑誌についての総合目録データベースを形成するシステムのこと。 |
NACSIS-ELS | 国立情報学研究所(NACSIS)の進める電子図書館システム(実験)のこと。総合目録データベースの提供と学術雑誌の電子的な配布(ドキュメントデリバリー)の総合サービスをインターネット経由で提供する。 |
NACSIS-ILL | 大学図書館間での文献複写、資料の相互貸借を支援する電子的なメッセージ交換システム。ILLはInter Library Loanの略称で図書館間での資料の相互貸借のこと。 |
NBN | National Bibliography Numberの略称。「全国書誌番号」のこと。国立国会図書館が付与するJP番号が代表的なNBNである。 |
NDC | 日本十進分類法(Nippon Decimal Classification)のことで、国内で最も使われている。最新版は9版が刊行されており、デューイ十進分類法の考え方を多く取り入れている。 |
SINET | Science Infomation Networkの略称。国立大学を中心とした学術情報ネットワークを形成するバックボーンネットワークである。 |
UCS | Universal Multiple-Octet Coded Character Setの略称。「国際符号化文字集合」と訳される。2バイトコードを含めた世界的に共通なコード体系の文字セットで、1993年にISO、1995年にJISでそれぞれ規格制定された。この文字セットがUCSフォント |
UIP | User Interface Programの略称。NACSIS-CATシステムを使用するための専用の通信プログラムのこと。「MILAGRO」ほか各種のUIP製品がある。 |
Z39.50 | ネットワーク上での情報検索のためのプロトコル規格。クライアントサーバー環境で複数の情報サーバー間の検索を容易にする規格として開発される。1998年にANSIにより、米国の国家規格(NISO)となる。 |
オンライン目録 | コンピュータ上で検索できるように構成された目録情報のデータベースのこと。OPAC(Online Public Access Catalog)とも略される。その形態は機関内のLANを使ったもの、公衆回線を使ったもの、インターネット経由でアクセスできるものと様々である。 |
コピーカタロギング | 目録作成の際、他のレコードを流用してデータを効率よく作成する一連の作業のこと。 |
シソーラス | 語彙の意味に従って語句を配列した一覧表。1つの語彙についての関連する語句を通覧でき、語彙間の意味の関連をたどることができる。主題領域に応じて各種のシソーラスがある。 |
フルテキストデータベース | 文献の内容全体を通覧できるようにしたデータベースおよびそのシステム全体。 |
リンク | NACSIS-CATシステムにおいて「リンク」とは目録情報のレコードがファイル間で関連付けられていること。書誌レコードにおける著者名典拠レコードとのリンクなど。リンクはLINKTOコマンドによって形成される。 |
一時資料 | 学術研究、調査研究において発生するペーパー、レポート、データソースなどの一時的な文献それ自体を言う。 |
学術雑誌総合目録 | 学術雑誌について国内の大学で所蔵する雑誌タイトル、巻号を収録した総合目録のこと。冊子体、CD-ROM、オンライン目録などで検索が可能になっている。 |
件名標目表 | 資料の主題を表現する用語をある体系のもとに編集した一覧表のこと。基本件名標目表(BHS)、議会図書館件名表(LC Subject Headings)など様々な種類がある。 |
参照ファイル | NACSIS-CATにおいて目録作成の負荷を軽減するため、外部機関が作成した書誌情報を参照できるようにしたもの。US-MARC、TRC MARC、Japan MARCなど多様な参照ファイルがNACSIS-CATシステム内に参照ファイルとして蓄積されている。 |
子書誌 | 親書誌の項目を参照のこと。 |
所蔵 | ある書誌がその図書館に所有されていることを示すデータ(あるいはその一群のレコード)。 |
新CATシステム | 国立情報学研究所(NACSIS)で進められているCATシステムの新しい通信方式。CATPというプロトコルでNACSISのサーバーと参加館とのデータのやり取りを行う。ハンドルおよびフレームという処理方式が新しく導入される。 |
親書誌 | NACSIS-CATシステムにおいて当該の書誌レコードよりも上位の書誌として作成されたレコード(叢書個々の巻号からみた叢書名など)のこと。当該書誌レコード(子書誌レコード)から親書誌レコードへのリンクが形成される。 |
責任表示 | ある文献の著作者についてその役割、関与の度合いなどを表現した個人や団体についての記述。著者、編者など様々な区分がある。 |
相関索引 | NDC、DCなどの分類表内での用語だけでなくその同義語や類語を含めて語句と分類記号との関連を配列した一覧表。分類表内での語彙を補完し、適切な分類番号に到達するための補助的な役割を持つ。 |
総合目録 | 2館以上の図書館の書誌/所蔵情報を収録した目録データベースのこと。英語では「Union Catalog」という。NACSIS-CATは国内の大学を中心とするナショナルレベルの総合目録である。 |
典拠ファイル | 標目となる書誌上の項目についてその確定した記述表現および他の典拠形との関連を表示したデータファイルのこと。標目の種類によって著者名典拠ファイル、統一書名典拠ファイルなどに分けて保存される。 |
典拠管理 | 著者名、統一書名などの典拠ファイル上のデータを維持管理する一連の作業をいう。標目とすべきデータの表現形式を記録、確定し、他の標目との関連についても記述する。 |
二次資料 | 一次資料をある体系のもとに加工、分析を施した二次的な情報の集まり。雑誌論文の抄録、索引、目録、人名録などがある。 |
標目 | ある書誌についてそれを検索する際に用いられる書誌上のデータのこと。書名、著者名、分類、件名などがそれぞれその書誌についての標目となる。 |
分類 | その図書についての主題内容を表現する数字や記号(の体系)のこと。分類の体系である分類法には日本十進分類法、デューイ十進分類法、米国議会図書館分類法など様々なものがある。 |